絶縁232C⇔232Cボード[CM-01]をつくる(1)~前編~

2024/03/31

自作 通信

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232C通信を絶縁する「絶縁232C⇔232C」ボードを作ってみました。

絶縁232C⇔232Cボードのイメージ

232Cで通信をする「機器A」と「機器B」があるとして、この間に「絶縁232C⇔232Cボード」を入れて232Cラインを絶縁します。

絶縁232C

回路設計

基本方針

できる限り「リード部品」で作る(表面実装は避ける)←作りやすいので

回路構成の簡易ブロック図はこんな感じです。

絶縁232C⇔232Cボード回路ブロック図

232C通信の信号を、いったんMAX232などのインターフェースICで受けて、ロジックレベルにて信号を絶縁します。そして、再びインターフェースICで232Cに戻す、という構成になっています。

信号の絶縁はフォトカプラで行うことにしました。秋月電子から良さそうなものを探して「TLP2361」を使うことにしました。今回の回路では、この部品のみ表面実装品です。

「TLP2361」は、

  • スレショルド入力電流が最大で1.6mAと小さい
  • 電源5Vで動作可能
  • 反転ロジック出力

といった理由で選択しました。

LED駆動の電流制限抵抗は、おおよそ3mA程度をLEDに流すものとして、1.2kΩとしました。

LEDの順方向電圧VF=1.5V(typ)として計算すると

LED駆動電流の計算

となります。

絶縁電源は、小型で安価な非安定の絶縁型DC/DCコンバータと、三端子レギュレータの組み合わせという構成にしました。

今回は、KiCADで基板の設計を行い、プリント基板化してみました。

絶縁232C⇔232Cボードの仕様

  • 電源電圧:5V(50mA程度)
  • 接続コネクタ(232C):Dsub9ピン(オス)、Dsub9ピン(メス)
  • 232CのTx,Rx,GNDの3線を絶縁。RTSなどは未対応。
  • 最大ボーレート:140kbps

回路図

全体回路図はこちらになります。

絶縁232C⇔232C 回路図

後編へ続きます。

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