232C通信を絶縁する「絶縁232C⇔232C」ボードを作ってみました。
絶縁232C⇔232Cボードのイメージ
232Cで通信をする「機器A」と「機器B」があるとして、この間に「絶縁232C⇔232Cボード」を入れて232Cラインを絶縁します。
回路設計
基本方針
できる限り「リード部品」で作る(表面実装は避ける)←作りやすいので
回路構成の簡易ブロック図はこんな感じです。
232C通信の信号を、いったんMAX232などのインターフェースICで受けて、ロジックレベルにて信号を絶縁します。そして、再びインターフェースICで232Cに戻す、という構成になっています。
信号の絶縁はフォトカプラで行うことにしました。秋月電子から良さそうなものを探して「TLP2361」を使うことにしました。今回の回路では、この部品のみ表面実装品です。
「TLP2361」は、
- スレショルド入力電流が最大で1.6mAと小さい
- 電源5Vで動作可能
- 反転ロジック出力
といった理由で選択しました。
LED駆動の電流制限抵抗は、おおよそ3mA程度をLEDに流すものとして、1.2kΩとしました。
LEDの順方向電圧VF=1.5V(typ)として計算すると
となります。
絶縁電源は、小型で安価な非安定の絶縁型DC/DCコンバータと、三端子レギュレータの組み合わせという構成にしました。
今回は、KiCADで基板の設計を行い、プリント基板化してみました。
絶縁232C⇔232Cボードの仕様
- 電源電圧:5V(50mA程度)
- 接続コネクタ(232C):Dsub9ピン(オス)、Dsub9ピン(メス)
- 232CのTx,Rx,GNDの3線を絶縁。RTSなどは未対応。
- 最大ボーレート:140kbps
回路図
全体回路図はこちらになります。
後編へ続きます。
0 件のコメント:
コメントを投稿