D/Aコンバータ「MCP4922」の使い方

2024/02/18

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秋月電子でも入手可能なD/AコンバータIC「MCP4922」のざっくりとした使い方をまとめてみました。1ch版の「MCP4921」もほぼ同じ感じで使えます。

MCP4922の概要

MCP4922ピン配置

主な特徴はこんな感じです。

  • 出力:2ch
  • 分解能:12bit
  • レールtoレール出力
  • 電源電圧:2.7~5.5V
  • 出力ゲイン(1倍or2倍)が選べる
  • インターフェース:SPI通信(モード0、3)[MSBファースト]

ざっくりとした使い方

MCP4922基本回路
MCP4922操作手順
  1. CSを"L"としてD/Aコンバータを通信可能な状態にする
  2. LDACを"H"とする
  3. SPI通信で16bitデータ送信
  4. CSを"H"にする(通信終了)
  5. D/A出力値を更新したいタイミングでLDACを"L"にする
  • CS、LDACは汎用出力ポートとして操作することになると思います。(マイコン側)
  • SHDNピンは、使用しない場合は"H"固定にします。また、シャットダウン(ローパワースタンバイモード)への移行、復帰の制御はSPI通信からでも行うことができます。
  • 上記手順の1と2、4と5は順序が入れ替わっても問題ないと思います。

SPI通信データフォーマット

MCP4922のSPI通信データフォーマット

SPIで送信するデータは2byte(16bit)がひとかたまりで、先頭のbit(bit15)で送信データがチャンネルA向けのものか、チャンネルB向けのものかを指定します。

bit14のBufは、Vrefピンの入力バッファを有効とするかを指定します。基準電圧の出力インピーダンスが大きいときに使えそうです。

bit13は、D/Aデータ最大値4095をVrefの電圧とするか、Vrefの2倍の電圧とするかを選べます。例えば、Vref=2Vとしたとき、ゲイン1倍のときには、出力値データ「4095」で出力ピンに2Vが出力されます。データ値が2048だと出力は1Vとなります。一方ゲインを2倍とすると、出力値データ「4095」で出力ピンに4V、データ値「2048」で2Vが出力されることになります。

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