LTspiceで他社製オペアンプのモデルを追加する

2024/01/07

LTspice

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LTspiceに登録されていない、他社製のICなどでシミュレーションしたいときには、そのICのSPICEモデルを用意する必要があります。

モデルをイチから作るのは大変ですが、メーカーのホームページなどで公開されていることがあります。

今回は、WEB上に公開されている、オペアンプ「NJM2136」のSPICEモデルを、LTspiceに登録する方法をまとめてみました。

SPICEモデルのファイルを確認する

日清紡マイクロデバイスのホームページから入手した、SPICEモデルのファイル「njm2136.lib」を開くと、

NJM2136モデルのNetlist Order

となっているので、「Netlist Order」(入出力端子の順番)を確認します。この情報は、あとでシンボルファイルの端子と紐づけるために必要となります。

ファイルは、「lib」→「sub」→「mylib」フォルダに置くことにします。

シンボルファイルを用意する

5端子のオペアンプなので、シンボルファイルも新たに作る必要はなく、既存物をコピーして使いまわします。

コピーしたシンボルファイルを「NJM2136.asy」とRenameして、開きます。

端子の部分で右クリックすると、

Netlist Orderの設定

このような画面が開くので、「Netlist Order」を、先ほど確認した番号にセットします。

(NJM2136.libファイルより、-入力端子は"1"、+入力端子は"2"、出力端子は"4"、+電源が"5"、-電源は"3"となります。)

続いて、「Edit Attributes」を開きます。

Edit Attributes

「SpiceModel」の項目に、.libファイルのサブサーキット名(.Subcktの後に記述されている文字列)を書きます(ここではNJM2136)。大文字小文字は区別しません。

SpiceModelの項目にサブサーキット名をかく

「ModelFile」の項目に、.libファイルの場所を記述します。

ModelFileの項目にファイルの場所をかく

また、画像を忘れましたが、シンボルネームのテキストも、「NJM2136」と変更しておきます。

ファイルは、「lib」→「sym」→「mylib」フォルダに置くことにします。

これで、SPICEモデルの追加は完了です。

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