Pch-MOSFETによるロードスイッチ

2023/11/26

回路

t f B! P L

今回は、Pch-MOSFETによる「ロードスイッチ」回路の紹介です。

Pch-MOSFETを使うと、ハイサイド側でON/OFFできるのが特徴です。

Pch-MOSFETによるロードスイッチ回路

Pch-MOSFETによるロードスイッチは、こんな感じの回路になります。

Pch-MOSFETによるロードスイッチ回路

この回路は、入力電圧が24V、MOSFETはゲート電圧が-12Vのものを使う、マイコンの汎用出力ポートでON/OFFする。という想定での例です。

汎用出力が"L"のときには、トランジスタQ2がOFFのため、MOSFETのゲート-ソース間に電圧がかかりません(電位差なし)。よって、MOSFETはOFFです。

ロードスイッチOFF

汎用出力を"H"とすると、トランジスタQ2がONになり、MOSFETのゲート-ソース間に電圧がかかり、MOSFETがONとなります。

ロードスイッチON

トランジスタの飽和電圧が0.2Vとすると、残りの23.8VをR1とR2で受け持つことになります。R1=R2なので、1:1となり、それぞれ11.9Vがかかります。

R1に11.9Vがかかっているので、MOSFETのゲート-ソース電圧は-11.9Vです。

入力電圧とMOSFETのゲート駆動電圧の比で、R1とR2の値は変わります。入力電圧の変動幅が大きいときには、R1と並列にツェナーダイオードを入れてもいいかもしれません。(電圧リミット←Vgsが大きくなりすぎないように)

また、この回路はFETが1個なので、逆方向の遮断はできません。

他には、バシッとON/OFFしたくない(突入電流を減らしたい)ときには、コンデンサをゲート-ソース間(R1と並列)に入れて、MOSFETをゆっくりON/OFFする、という手法があります。

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