今回は、Pch-MOSFETによる「ロードスイッチ」回路の紹介です。
Pch-MOSFETを使うと、ハイサイド側でON/OFFできるのが特徴です。
Pch-MOSFETによるロードスイッチ回路
Pch-MOSFETによるロードスイッチは、こんな感じの回路になります。
この回路は、入力電圧が24V、MOSFETはゲート電圧が-12Vのものを使う、マイコンの汎用出力ポートでON/OFFする。という想定での例です。
汎用出力が"L"のときには、トランジスタQ2がOFFのため、MOSFETのゲート-ソース間に電圧がかかりません(電位差なし)。よって、MOSFETはOFFです。
汎用出力を"H"とすると、トランジスタQ2がONになり、MOSFETのゲート-ソース間に電圧がかかり、MOSFETがONとなります。
トランジスタの飽和電圧が0.2Vとすると、残りの23.8VをR1とR2で受け持つことになります。R1=R2なので、1:1となり、それぞれ11.9Vがかかります。
R1に11.9Vがかかっているので、MOSFETのゲート-ソース電圧は-11.9Vです。
入力電圧とMOSFETのゲート駆動電圧の比で、R1とR2の値は変わります。入力電圧の変動幅が大きいときには、R1と並列にツェナーダイオードを入れてもいいかもしれません。(電圧リミット←Vgsが大きくなりすぎないように)
また、この回路はFETが1個なので、逆方向の遮断はできません。
他には、バシッとON/OFFしたくない(突入電流を減らしたい)ときには、コンデンサをゲート-ソース間(R1と並列)に入れて、MOSFETをゆっくりON/OFFする、という手法があります。
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