コンデンサを定電圧で充電するときの効率(50%とは限らない!)

2023/09/17

回路 計算フォーム

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コンデンサを「定電圧で充電するときの効率」というと、反射的に50%!と思ってしまいがちですが、必ずしもそうではありません

今回は、コンデンサを定電圧で充電するときの効率について、やっていきます。

効率が50%になる時

コンデンサを定電圧で充電した時、効率が50%になるのは、コンデンサを「0から電源電圧まで充電した」時です。

逆に言うと、それ以外の状況では、効率は50%になりません。

計算フォーム

さくっと計算できるように、計算フォームにしてみました。コンデンサ容量は、電気二重層キャパシタを想定したので、単位は「F」になっています。

コンデンサをCV充電
静電容量:
F
コンデンサ電圧Vc(初期値):
V
コンデンサ電圧Vc(終了値):
V
電源電圧V:
V

注入した電荷:
C
電源持ち出し:
J
蓄電量:
J
効率:
%

コンデンサを定電圧充電したときの充電効率の考え方

さて、上記の計算について、考えていきます。

計算に用いる、基本の式はこの3つです。

コンデンサ充電効率を求めるための基本式

電源電圧をV、コンデンサの静電容量をC、コンデンサをVc1からVc2まで充電したとすると、

コンデンサに注入された電荷は

コンデンサに注入された電荷

この電荷が電源から注入されたので、電源から持ち出したエネルギーは

電源持ち出しエネルギー

コンデンサに蓄電されたエネルギーは

コンデンサに蓄電されたエネルギー

となるので、効率は

効率

と計算できます。

色々と試してみるとよくわかりますが、電源電圧とコンデンサ電圧の電位差が小さいときには効率が高く、電位差が大きいときは効率が低くなります。

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