5V出力のスーパー三端子レギュレータ「R-785.0-0.5」の効率を測ってみた

昔、RSで購入した、スーパー三端子レギュレータ「R-785.0-0.5」が手元にあったので、低負荷領域での出力特性・効率を測ってみました。

ちなみに、「スーパー三端子レギュレータ」というのは、三端子レギュレータの置き換えを狙った「端子が3つのDC/DCコンバータ」です。あんまり一般的な名称ではないような気がします。

RECOM「R-785.0-0.5」

主なスペックはこんな感じです。

• RECOM製
• 非絶縁タイプ
• 入力電圧：6.5～32V
• 出力電圧：5V
• 出力電流：0.5A(max)
• 変換効率：94％（6.5V入力時）
• RS品番：532-8050

ピン配列はこんな感じです。

試験回路

試験回路はこんなイメージです。入出力の電圧・電流をテスターで計測します。

入力も出力も"充分にDCで、安定している "ものとして、テスタ4台の計測値を目視で取得しています。当然、同時サンプリングではありません。データは参考程度にみてください。

試験結果

Vin=12V

入力電圧を12Vとしたときの結果はこちら。

Vin [V]	Iin [mA]	Vout [V]	Iout [mA]	効率 [%]
12.005	5.73	4.985	0.048	0.35
12.003	6.15	4.984	1.067	7.20
12.003	6.62	4.985	2.259	14.17
12.002	6.96	4.984	3.158	18.84
12.001	7.35	4.986	4.18	23.63
12.001	7.69	4.985	5.058	27.32
11.999	8.67	4.985	7.581	36.33
11.995	9.57	4.985	9.937	43.15
11.994	10.58	4.985	12.562	49.35
12.001	11.68	4.985	15.394	54.75
12	12.47	4.985	17.408	57.99
11.999	13.61	4.985	20.312	62.00
12.005	17.52	4.985	30.211	71.60
11.999	21.56	4.985	40.234	77.53
11.991	25.34	4.985	49.481	81.11
12.001	29.69	4.985	60.05	84.02
12	33.88	4.985	70.06	85.88
12.003	37.92	4.984	79.62	87.19
12.003	42.44	4.985	90.2	88.33
11.994	46.92	4.985	100.52	89.04

スーパー三端子レギュレータは、高効率をうたっていますが、さすがに低負荷領域での効率はそれほど高くはありません。

と言いつつも、Iout=50mAあたりから効率が80%を超えてきます。

Vin=24V

入力電圧を24Vとしたときの結果はこちら。

Vin [V]	Iin [mA]	Vout [V]	Iout [mA]	効率 [%]
23.99	6.45	4.985	0.043	0.14
23.99	6.51	4.985	1.09	3.48
23.99	6.64	4.984	1.994	6.24
23.99	6.85	4.985	3.092	9.38
23.99	7.05	4.984	3.966	11.69
23.99	7.3	4.985	4.969	14.14
23.99	7.92	4.984	7.417	19.46
23.99	8.55	4.985	9.991	24.28
23.99	9.21	4.985	12.526	28.26
23.98	9.85	4.985	14.992	31.64
23.99	10.47	4.985	17.379	34.49
23.99	11.23	4.985	20.461	37.86
23.98	11.71	4.984	30.041	53.32
23.98	13.6	4.985	40.059	61.23
23.99	15.55	4.984	50.085	66.92
23.98	17.52	4.985	60.02	71.22
23.97	19.56	4.985	70.16	74.60
23.98	21.55	4.984	79.89	77.05
23.97	23.66	4.985	89.99	79.10
23.97	25.78	4.985	100.06	80.72