チャージポンプで3倍電圧 基本の考え方

2023/03/19

回路

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前々回は、チャージポンプによるダブラ(2倍電圧出力)、前回はチャージポンプによる負電圧生成をやりました。今回は「チャージポンプで3倍電圧をつくる」考え方について、やっていきます。

チャージポンプで3倍電圧をつくるイメージ

チャージポンプで3倍電圧をつくるイメージは、こんな感じです。

チャージポンプで3倍電圧をつくるイメージ

まず、電源電圧までコンデンサを充電して、充電したコンデンサを電源に上乗せします。その上乗せした電圧で次の段のコンデンサを充電し、そのコンデンサを電源に上乗せすると、電源電圧の3倍の電圧ができる!といったイメージです。

チャージポンプで3倍電圧をつくる回路の動作

3倍電圧出力チャージポンプ

実際の回路は、こんな感じです。コンデンサとダイオードがいっぱい!です。

順に動作を追うと...

チャージポンプで3倍電圧生成する原理

まず、発振器が0[V]を出力すると、1段目のコンデンサが電源電圧Eまで充電されます。

チャージポンプで3倍電圧生成する原理2

次に、発振器がEを出力すると、発振器出力電圧に1段目のコンデンサ電圧を上乗せした電圧(2E)で2段目のコンデンサが充電されます。

チャージポンプで3倍電圧生成する原理3

ふたたび発振器が0[V]を出力すると、2段目のコンデンサによって3段目のコンデンサが充電されます。(と同時に1段目のコンデンサも充電される)

チャージポンプで3倍電圧生成する原理4

次に発振器がEを出力すると、発振器出力電圧に3段目のコンデンサ電圧を上乗せした電圧(3E)で出力コンデンサを充電します。(と同時に3段目のコンデンサも充電される)

こういった流れで、出力に電源電圧の3倍の電圧を生成します。生成の過程で、ダイオードを4つ通るため、出力される電圧は正確には3E-4Vfとなります。4つも通ると、ダイオードの順方向電圧Vfによる電圧低下がだいぶ目立ってきます。

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