LPF&HPFも分圧回路なので、負荷インピーダンスによって特性が変わる

2023/02/19

計測

t f B! P L

前回(R,CによるLPFもHPFも分圧回路)、RCフィルタは分圧回路とみることができる。という話をしました。今回はその補足です。

RCフィルタ回路の負荷インピーダンスの影響について考えます。これも、RCフィルタ回路を分圧回路とみなせば、理解しやすいと思います。

後段の回路の影響

前回はLPFもHPFも、その後ろにつながる回路は無視して考えました。後段の回路の入力インピーダンスを無限大として考えていたのと同じです。

今回は、後段の回路の入力インピーダンスが無視できない場合について考えます。

とりあえずLPFで考えていきます。(HPFでも話は同じです)

RC-LPFをインピーダンスの分圧回路としてみる

RとCをインピーダンスで考えて、それぞれZ1、Z2とします。すると、RC-LPFはZ1とZ2の分圧回路として見ることができます。

分圧回路の出力に、「負荷」が接続されると、こんな感じです。負荷は、A/Dコンバータやアナログ回路などの「後段の回路」です。

負荷を考えたフィルタ回路

接続された負荷の入力インピーダンスをZLとすると、

負荷の入力インピーダンスZLと、Z2が並列接続となった分圧回路になります。

負荷インピーダンスの影響を考えたフィルタ回路

分圧回路の下側のインピーダンスは、Z2とZLの並列となるため、Z1とZ2だけで構成された分圧回路とは、違った特性となります。

RCフィルタのRとCだけ見ていると、現実の回路の動作と差異が出てくることがあります。「負荷」にも注目です。

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