前回(R,CによるLPFもHPFも分圧回路)、RCフィルタは分圧回路とみることができる。という話をしました。今回はその補足です。
RCフィルタ回路の負荷インピーダンスの影響について考えます。これも、RCフィルタ回路を分圧回路とみなせば、理解しやすいと思います。
後段の回路の影響
前回はLPFもHPFも、その後ろにつながる回路は無視して考えました。後段の回路の入力インピーダンスを無限大として考えていたのと同じです。
今回は、後段の回路の入力インピーダンスが無視できない場合について考えます。
とりあえずLPFで考えていきます。(HPFでも話は同じです)
RとCをインピーダンスで考えて、それぞれZ1、Z2とします。すると、RC-LPFはZ1とZ2の分圧回路として見ることができます。
分圧回路の出力に、「負荷」が接続されると、こんな感じです。負荷は、A/Dコンバータやアナログ回路などの「後段の回路」です。
接続された負荷の入力インピーダンスをZLとすると、
負荷の入力インピーダンスZLと、Z2が並列接続となった分圧回路になります。
分圧回路の下側のインピーダンスは、Z2とZLの並列となるため、Z1とZ2だけで構成された分圧回路とは、違った特性となります。
RCフィルタのRとCだけ見ていると、現実の回路の動作と差異が出てくることがあります。「負荷」にも注目です。
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