オペアンプの説明でたまに出てくる「レールtoレール(レール・ツー・レール、Rail to Rail)」。これは何を言っているのか?今回はこれについてやっていきます。
レールtoレールとは?
オペアンプの回路図記号は
といった具合に、入力(+)、入力(-)、出力の3つの端子が描かれますが、実際には、(+)側電源と(-)側電源の2つが必要です。
このV+とV-の電源を「電源レール」と呼びます。鉄道のレールのようなイメージ?なのかもしれません。
レールtoレールの「レール」は、この「電源レール」を指します。ということで、「レールtoレール」というのは、「電源レール(V+)から、他方の電源レール(V-)まで」という意味です。
(V-)のレールから(V+)のレールまで、目一杯使えるよ!というのが「レールtoレール」です。
「入力レールtoレール」なら、入力電圧が(V-)のレールから(V+)のレールの範囲で入力可能です。「出力レールtoレール」であれば、出力電圧が (V-)から(V+)の範囲で出力可能。「入出力レールtoレール」なら入力も出力も(V-)から(V+)までOKです。
レールtoレールは「フルスイング」と表現されることもあります。こちらは、電源レール目一杯(フル)振れる(スイング)といったイメージでしょうか。
因みに、わざわざこのような言葉があるのは、普通のオペアンプは電源レール付近では使用できないためです。
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