今回は、LTspiceで電圧で抵抗値をさせる方法について紹介したいと思います。この方法を使うと、ボリューム抵抗のシミュレーションなどが簡単にできます。
電圧制御抵抗のつくりかた
電圧で抵抗値を制御する方法は、簡単です。抵抗の抵抗値を設定するところに、R=V(xxx)のように書けばOKです。かっこの中は、ノードの名前を書きます。ノードにラベルで名前を付けておくと、キレイに書けます。
シミュレーション結果はこんな感じです。
青:V2の電圧=R1の抵抗値 赤:R1に流れる電流値
V2の電圧によって、R1の流れる電流が変化(R1の抵抗値が変化)しています。
電圧制御抵抗を用いてボリューム抵抗をシミュレーション
ボリューム抵抗は、ひとつの抵抗を、スライダの位置で2つに分割するようなものです。なので、等価回路はこんな感じになります。
このふたつの抵抗の抵抗値が、それぞれスライダの位置によって変化します。片方の抵抗値が増えたら、その分だけ他方の抵抗値が減ります。
といったことをふまえて、ボリューム抵抗のシミュレーションを実施してみます。
ボリューム抵抗の抵抗値は1kΩとしました。V2の電圧でR1とR2の抵抗値を制御しています。
緑:V2の電圧=R1の抵抗値 青:分圧された電圧(Vout)
R1の抵抗値が増えると、その分だけR2の抵抗値が減り、R2にかかる電圧が減るので、Voutが低下します。R1の抵抗値が減ると、その分だけR2の抵抗値が増え、Voutが増えています。
といった具合に、ボリューム抵抗のシミュレーションができます。
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