LTspiceで任意の波形を取り扱えると、便利です。今回は、波形をcsvファイルに記載して、その波形を出力する電圧源をつくる方法について、やっていきます。
波形データをつくる
今回は、例としてこのような波形を出す電圧源をつくることにします。波形の形に、特に意味はありません。
階段状になっている部分は、(今回は)0.1usで切替わるとして、表計算ソフトなどで値を記述します。左の列に時間、右の列にその時の値を書きます。
LTspiceで波形を出力する際に、値と値の間は直線で結ばれます。それを意識して記述していきます。
表計算ソフトで波形のデータを記述した場合は、ファイルを"csv"として保存することを忘れずに。
csvの波形データを出力する電圧源をつくる
LTspiceで電圧源を置き、右クリックすると、このような画面が出てくるので
「Advanced」をクリックします。
「PWL FILE」を選択して、「Browse」をクリックし、波形データのcsvファイルを選択します。csvファイルは、ファイルの種類を「All files」としないと表示されないので注意です。
波形データを選択して、シミュレーションを実行すると、こんな風になります。
csvファイルに記述した波形が、ちゃんと出力されています。
ちなみに、波形のcsvファイル(ここでは「hakei.csv」)を、シミュレーションのascファイルと同じフォルダに置くと、上図のように、ファイルパスがシンプルになります。
csvの波形を、繰り返し再生したい場合は、回路図上の「PWL file=hakei.csv」を右クリックして、「PWL repeat forever file=hakei.csv endrepeat」のように書き換えればOKです。
こんな感じで、csvに記述した波形が繰り返し出力されます。
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