LTspiceで任意波形の電圧源をつくる方法

2022/12/18

LTspice

t f B! P L

LTspiceで任意の波形を取り扱えると、便利です。今回は、波形をcsvファイルに記載して、その波形を出力する電圧源をつくる方法について、やっていきます。

波形データをつくる

今回は、例としてこのような波形を出す電圧源をつくることにします。波形の形に、特に意味はありません。

作り出したい波形の例

階段状になっている部分は、(今回は)0.1usで切替わるとして、表計算ソフトなどで値を記述します。左の列に時間、右の列にその時の値を書きます。

LTspiceで波形を出力する際に、値と値の間は直線で結ばれます。それを意識して記述していきます。

波形データ

表計算ソフトで波形のデータを記述した場合は、ファイルを"csv"として保存することを忘れずに。

csvの波形データを出力する電圧源をつくる

LTspiceで電圧源を置き、右クリックすると、このような画面が出てくるので

電圧源のメニュー

「Advanced」をクリックします。

「PWL FILE」を選択して、「Browse」をクリックし、波形データのcsvファイルを選択します。csvファイルは、ファイルの種類を「All files」としないと表示されないので注意です。

波形データを選択して、シミュレーションを実行すると、こんな風になります。

LTspiceで任意波形の電圧源

csvファイルに記述した波形が、ちゃんと出力されています。

ちなみに、波形のcsvファイル(ここでは「hakei.csv」)を、シミュレーションのascファイルと同じフォルダに置くと、上図のように、ファイルパスがシンプルになります。

csvの波形を、繰り返し再生したい場合は、回路図上の「PWL file=hakei.csv」を右クリックして、「PWL repeat forever file=hakei.csv endrepeat」のように書き換えればOKです。

LTspiceで任意波形の繰り返し

こんな感じで、csvに記述した波形が繰り返し出力されます。

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