LTspiceでグラフの値を正確に読み取る方法(.measコマンド)

2022/08/28

LTspice

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LTspiceでシミュレーションした結果のある時点での値を、数値として正確に読み取りたい!と思うことがあります。そんな時は、.measコマンドを使うとできます。

今回は、「.meas」コマンドによって、数値を正確に読み取る方法について、やっていきます。

.measコマンドである時点での値を取得する

RC充電回路で、コンデンサの充電電流とコンデンサ電圧を.measコマンドで読み取ることを考えます。

コンデンサの充電回路

SPICE Directive(ツールバーの「.op」のアイコン)に

.meas TRAN cur1 FIND I(C1) at 1m

といった具合に記述します。

MEASコマンド

このシミュレーションはトランジェント解析(TRAN)なので、.measの後には「TRAN」と記述します。続いて、任意の名前、瞬時値のときは「FIND」、知りたい値、どの時点での値か、を書きます。

このように記述すると、「トランジェント解析のときに、1ms時点でのC1の電流をcur1という名前で出力する」という意味になります。

他に、
.meas TRAN cur2 FIND I(C2) at 2m
.meas TRAN cur3 FIND I(C3) at 3m
.meas TRAN vol1 FIND V(Vc) at 1m
.meas TRAN vol2 FIND V(Vc) at 2m
.meas TRAN vol3 FIND V(Vc) at 3m
と記述して、シミュレーションを実行します。

SPICE Error Logの場所

シミュレーションを実行してから、「View」→「SPICE Error Log」を見ると、

SPICE Error logへ出力されたmeasコマンドの結果

のように、Error Logに結果が記載されます。

Error Logに出力されたデータより、

  • 1ms時点での電流:0.368mA、コンデンサ電圧:0.63V
  • 2ms時点での電流:0.153mA、コンデンサ電圧:0.86V
  • 3ms時点での電流:0.049mA、コンデンサ電圧:0.95V

ということが分かります。

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