LTspiceでコンデンサに初期値を与える方法

2022/08/21

LTspice

t f B! P L

LTspiceでシミュレーションをする際に、コンデンサ等に初期値を与えたい時があります。

たとえば、コンデンサの充電をシミュレーションしようとしたら、

RC充電回路(初期値なし)シミュレーション

こんな具合に、初めからコンデンサが充電されていて、充電のシミュレーションができない!なんてことがあります。

こんなときに、コンデンサに初期値(Vc=0)を与えると、コンデンサに充電される様子がシミュレーションできます。

RC充電回路のコンデンサに初期値を与える方法

RC充電回路

まず、こんな感じで回路図を書いたら、初期値を与えたい場所(ノード)に名前をつけます。図の○で囲ったアイコンをクリックすると、

Net Name

こんな画面が出てくるので、好きな名前を入力します。ここでは「Vc」とします。

これを、初期値を与えたい場所(ノード)に配置します。

次に、SPICE Directive(ツールバーの「.op」アイコンから出てくる画面)に

SPICE Directive
初期値の入力

.IC V(Vc)=0

と記述します。

.ICコマンドの設定方法

そうして、シミュレーションを実行すると、

初期値を与えたRC充電回路のシミュレーション

となり、コンデンサ電圧の初期値が0となり、コンデンサの充電をシミュレーションできました。

初期値はコンデンサの電圧に限らず、この方法で設定することができます。

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