LTspiceで、簡単にツェナーダイオードを記述する方法として、ダイオードの簡易モデルがあります。
ということで、ダイオードの簡易モデルによる「ツェナーダイオードの簡易モデル」を作ってみたいと思います。
簡易モデルのパラメータの決め方
ツェナーダイオードの簡易モデルをつくるのに必要なパラメータは、主に下記3つです。
- Vrev :ダイオードが逆導通し始める電圧
- Rrev :逆導通状態での抵抗値
- Revepsilon: 2次曲線でなめらかにつなぐ範囲
実際のツェナーダイオード「GDZJ5.1A」の簡易モデルをつくる
今回は、「GDZJ5.1A」というツェナーダイオードの簡易モデルを作ってみます。
データシートに、スペックが記載されているので、ここからパラメータを算出していきます。
データシートの表より、Vrev=5.1、Rrev=80とします。Revepsilonは適当に0.25としておきました。
LTspiceで「GDZJ5.1A」の簡易モデルのシミュレーションをする
それでは実際に、LTspiceでシミュレーションしてみます。
このような回路をかき、SPICE Directive(ツールバーの「.op」アイコン)に
.model GDZJ5.1A D(Vrev=5.1 Rrev=80 Reveosilon=0.25)
と記述します。
シミュレーションを実行すると、結果はこのようなグラフになりました。
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