LTspiceでツェナーダイオードの簡易モデルをつくる

2022/08/14

LTspice

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LTspiceで、簡単にツェナーダイオードを記述する方法として、ダイオードの簡易モデルがあります。

ということで、ダイオードの簡易モデルによる「ツェナーダイオードの簡易モデル」を作ってみたいと思います。

簡易モデルのパラメータの決め方

ツェナーダイオードの簡易モデルをつくるのに必要なパラメータは、主に下記3つです。

  • Vrev :ダイオードが逆導通し始める電圧
  • Rrev :逆導通状態での抵抗値
  • Revepsilon: 2次曲線でなめらかにつなぐ範囲

実際のツェナーダイオード「GDZJ5.1A」の簡易モデルをつくる

今回は、「GDZJ5.1A」というツェナーダイオードの簡易モデルを作ってみます。

データシートに、スペックが記載されているので、ここからパラメータを算出していきます。

データシートの表

データシートの表より、Vrev=5.1、Rrev=80とします。Revepsilonは適当に0.25としておきました。

LTspiceで「GDZJ5.1A」の簡易モデルのシミュレーションをする

それでは実際に、LTspiceでシミュレーションしてみます。

ツェナーダイオードの簡易モデルによるシミュレーション

このような回路をかき、SPICE Directive(ツールバーの「.op」アイコン)に

.model GDZJ5.1A D(Vrev=5.1 Rrev=80 Reveosilon=0.25)

と記述します。

シミュレーションを実行すると、結果はこのようなグラフになりました。

ツェナーダイオードの簡易モデルによるシミュレーションの結果
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