簡易日射計を自作してみた (どれくらい発電するかを概算!)

2022/03/27

自作 太陽電池

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太陽電池の短絡電流は、日射強度によって変わります。

短絡電流と日射強度は、大体比例の関係にあるらしいです。ということは、太陽電池の短絡電流を見れば、大体の日射強度がわかります。

ということで、この原理を利用して、簡易的な日射計をつくってみました。

簡易日射計があると、何がうれしいのか?

→ざっくりとした太陽電池の発電電力が推定できます

日射強度の大きさと、太陽電池の最大電力は大体比例します。なので、定格値とその割合から、太陽電池モジュールが、定格比何%くらいの発電が見込めるのかが分かります。

日射計で太陽電池の発電電力を推定

ソーラーカーでのエネルギーマネージメントなどで、

ビミューに曇ってるけど、どのくらい発電しそうかな?快晴時の70%?80%?さて、どう見積もるか?

みたいな時の"目安"になります。

また単純に、「この日差し、太陽電池の角度などで、どのくらいの発電が見込めるか」が分かるので、けっこう面白いです。

簡易日射計の部品と回路

回路は超単純です。"回路"と呼ぶほどでも、ですが...

簡易日射計の回路図

秋月電子で売っていたミニモジュール(短絡電流:250mA)に、4mΩのシャント抵抗をつないで、その両端電圧をテスタ(mVレンジ)でみます。

抵抗値を4mΩとしたので、定格時に両端電圧は250mA×4mΩ=1mV。[1mV=100%]となって、見て分かりやすくなっています。

ちなみに、たまたま4mΩのシャント抵抗が手元にあったので、こんな構成にしました。もっと単純に、

もっと簡易な日射計

こんな構成でもいい気がします(テスタで短絡する)。この場合は、250mA=定格比100%となります。

簡易日射計に使用した部品を表にまとめます。

<簡易日射計の部品表>
太陽電池 1V-250mA
シャント抵抗 4mΩ
バナナジャック(赤) MK-626-0
バナナジャック(黒) MK-626-1

出来上がった簡易日射計の外観は、こんなかんじです。

簡易日射計外観

100均タッパーを箱にして、太陽電池は両面テープでくっつけてます。

簡易日射計外観2

作った簡易日射計を試す

試験の様子

つくった簡易日射計をつかって、実験してみました。いろんな条件で、どの程度の発電が見込めるか?を見てみます。実験日時は、3月某日、AM10:00ごろ、天気は快晴。

条件
<実験結果>
垂直 ナナメ 水平
窓越し(窓直近) 0.51 0.70 0.50
窓越し(窓から1mくらい) 0.32 0.38 0.29
屋外 0.82 1.05 0.80
充分明るい室内(直射日光ではない) 0.02 0.04 0.04
(単位はmVであり、定格比でもある。)

実験結果を見ると、屋外でいい感じの角度でほぼ100%の発電が見込める日射で、窓越し室内で38%程度、窓直近で70%でした。窓越し屋内だと、やっぱりそれなりに減衰します。

角度によって発電電力が変わるのも見て取れます。また、直射日光でないと(明るくても)あんまり発電は見込めません。

こんな感じで、いろいろ試すと面白いです。

参考文献

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