熱抵抗の単位[K・cm^2/W]、[℃・in^2/W]はどう使う? [K/W]、[℃/W]との違い

2022/01/02

熱計算

t f B! P L

熱抵抗の単位として、[K・cm^2/W]、[℃・in^2/W]が出てくることがあります。[K/W]、[℃/W]とは違うのか、どう換算するのか。今回はこのテーマについて、やっていきます。

(計算フォームはこちら → 熱計算用、あると便利な計算フォーム(熱抵抗算出など)

まずは℃とKについて

℃とK

K(ケルビン)と℃は温度を示す時の基準点が違うだけで、温度差をとる場合、両者の値は同じになります。

熱抵抗を用いて、熱計算するときは"温度差"で計算をするので、K=℃でOKです。

よって、[K/W]=[℃/W]です。

[K・cm^2/W]と[℃・in^2/W]は単位面積当たりの熱抵抗

熱伝導率と熱抵抗

熱伝導率から熱抵抗を求めるときに、長さ(厚さ)と面積を用います。この計算を全てするのではなく、面積で割るのは後回しとします。すると、熱伝導率λの逆数に、長さ(厚さ)Lをかけることになります。

単位面積当たりの熱抵抗

この値は、長さ(厚さ)の計算までしてあるが、面積の情報が入っていない熱抵抗で、単位面積当たりの熱抵抗です。よって、[K・cm^2/W]と[℃・in^2/W]は、単位面積当たりの熱抵抗を示しています。

なので、この値を使う面積で割ることで、その面積での熱抵抗を算出できます。

また、1in(インチ)=2.54cmなので、1[℃・in^2/W]=6.4516[K・cm^2/W]です。

計算例

2.0[K・cm^2/W]の放熱シートを、TO-220サイズで使用するときの熱抵抗を算出してみます。
TO-220の放熱面積を1.5cm^2とすると、

2.0/1.5=1.33[℃/W]

と計算できます。

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

このブログを検索

最新記事

ブログ運営者:そのへんの誰か


このブログのURL

QooQ