中国製のやたらと安いパネルメータを買ってみました。お値段は360円くらい。この値段で電圧と電流を表示可能なパネルメータ。はたして、どれくらい正確な値を表示するのか?試してみました。
買ってみた激安パネルメータの概要
買ったのは、こちら。
- 型番:DCN-VC288
- 電圧測定範囲:0~100V(DC)
- 電流測定範囲:0~10A(DC)
- 電源:4.5~24V,20mA(max)
電源電圧を5Vとしたとき、消費電流は13.2mAでした。
(PR)コネクタピン配置
コネクタのピン配置はこうなっています。
接続方法(使い方)
接続の仕方はこんな感じです。(図中のパネルメータへ入る矢印がコネクタ接続を表していると思ってください。)
パネルメータ用電源を別に用意せず、負荷電圧から供給することもできます。
ただしこの場合は、パネルメータの電源範囲内(4.5~24V)でしか使えません(負荷を含めた回路全体で)。
テスト方法
さて、パネルメータの表示がどの程度信用できるのか、をこんな感じで試してみました。
電圧表示のテストはこんな感じで
CVCC電源から0→30Vの電圧を供給し、DMMとパネルメータでその値を比較します。
電流表示のテストはこんな感じで
CVCC電源から0→5Aの電圧を供給し、DMMとパネルメータでその値を比較します。
試験範囲が0→30V、0→5Aなのは、使用した電源装置の仕様上、そこまでしか出来なかったから。というのが理由です。
また、DMMはそれなりにいいやつ(三和のPC5000)を使いました。
<用語の解説>
CVCC電源:Constant Voltage Constant Currentの略でCVCC。定電圧・定電流電源のこと。定電圧(CV)でも定電流(CC)でも動作可能ですが、定電圧かつ定電流の動作(ある電圧値を維持しながら設定した電流値も維持)はムリです。定電圧電源に、自由に設定可能な電流リミッタがついている、といったイメージ。
DMM:Digital Multi Meter。デジタルテスタのこと。
電圧表示(無調整)
結果をまとめました。まずは電圧表示から。
グラフ化すると、
DMM表示値との差をグラフ化してみると、こうなりました。
電圧表示(5Vのところで調整したとき)
0~10Vでの、0.2Vほどのズレが目立ったので、電圧調整用ボリュームを使って微調整してみました。5VでDMMとパネルメータの値が同じになるように調整すると、こうなりました。
5V付近は良いのですが、30Vで誤差が1Vを超えてしまいました。
電圧表示(15Vのところで調整したとき)
続いて、今度は15Vのところで合わせてみると、こうなりました。
電流表示(無調整)
電流表示も見てみましょう。結果はこうなりました。
意外と良さげです。電流表示は電圧表示に比べて、だいぶ誤差が大きいだろうと思っていたので、予想外でした。
感想
- 0~100Vフルレンジで"それなりの誤差"には、ならないと思われる
- 使いたい電圧に合わせて調整して、その付近をメインに使うのであれば、まあまあイケる
- 電流はなかなか良いかも?
- 「テスタの代わり」とかにはキツイが、だいたいの値が分かればOKという用途なら使えそう
この手のものは、ビミョーに仕様が違うモノや、似て非なるモノがあります。見た目が似ていても、同じとは限らないので注意が必要です。個体差も大きそうですし、どこまであてになるかは分かりませんが、とりあえず参考までに。
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