今回は、日産リーフのバッテリ容量ってエネルギー的にどんなもん?ということで、調べてみました。
日産リーフのバッテリ容量
現行(2021年6月現在)の日産リーフのバッテリ容量と航続距離は、
●62kWh → 570km(JC08モード)
の2種類となっているようです。
1kWhあたりの航続距離は、40kWh版では10km/kWh、62kWh版では9.19km/kWhとなり、62kWh版の方が「電費」が悪いことが分かります。62kWh版の方がバッテリ搭載量が多く、クルマが重くなったためと思われます。
一方、こちら(http://wgc.or.jp/WEM/whatec1.htm)のサイトによると、ガソリンのもつ理論エネルギーは8.972kWh/L (気温15℃)なのだそうです。とりあえず、この値を信じて換算していきます。
ガソリン換算してみた
さっそく計算していきます。
●62kWh版:62/8.972 = 6.910L
となりました。意外と少ない!という印象です。タンク容量と考えると、原付くらいでしょうか。
続いて、「燃費」も計算してみます。
●62kWh版:570/6.910 = 82.49km/L(JC08モード)
となりました。
どう捉えるか(個人的感想)
ということで、リーフをガソリン車に見立てると、
●やたらと"燃費”の良い車
●ただしタンク容量は超小さい(おまけにタンクを満タンにするのに時間がかかる)
という"変な"クルマです。やたらと燃費が良いので、タンクが小さくてもなんとか航続距離を稼げている、とも言えます。
また、違った見方をすると、
Li-ionバッテリの性能をもってしても、(しかも、あれだけ搭載しても)ガソリンの持つエネルギーには遠く及ばない。ガソリンのもつエネルギー半端ない!ガソリン車万歳!!
とも、たかだかガソリン4.5L程度のエネルギーで400kmも走れる!EVの効率はすごい!EV万歳!!
とも思えてきます。
個人的には、ガソリン車とEVは似て非なるモノ、という印象が強く、適材適所で住み分けるのが一番だと思っているのですが、果たして未来はどうなるのでしょうか。
ちなみに、環境省(http://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/2017/result3/detail1/index.html)によると、1世帯が1年間に使う電気量は、全国平均で4322kWhとのことです。4322/365=11.84kWh/日。なので、リーフ1台で1世帯が3~5日は普通に電気を使って暮らせるだけのエネルギーをもっています(CMでもこんな感じのことを言っていますね)。
電気の視点から見ると、リーフのもつエネルギーはかなり大きいです。しかし、ガソリンのもつエネルギーと比較するとだいぶ小さく感じてしまいます。見方次第、ですね。
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